たかがアカモクされど鎌倉のアカモク

2018年6月28日植物, 湘南

先日、堤防釣りの帰りに鎌倉で、お土産を買って帰りました。

これって、釣りをしていると仕掛けに絡んで上がってくる海藻じゃあないですか。

「アカモク」というそうです。

かながわブランドにも認定されている鎌倉のアカモク製品

一緒にシラスも買って帰ったので、これとあわせ、説明書きのレシピ通りに麺つゆやポン酢で味付、味噌汁に入れると独特の粘りがトロミとなり湘南しらすとの相性もばっちりでした。

はじめて食べましたが、歯ごたえがしっかりしていておいしかったです。

癖もないし、モズクより食べ応えがあり、味が濃い感じ^^

「はじめて」としましたが、じつは以前に渓流釣りの東北遠征で「海鮮ラーメン」を食べた時にトッピングされていた海藻じゃないかと思われますので、口にはしているのかもしれません。

秋田県では「ギバサ」、山形県では「銀葉藻(ギンバソウ)」、新潟県では「長藻(ナガモ)」と呼び、昔から食用とされてきたようですね。

じっさい、神奈川県人にはなじみは薄いのですが、秋田県では、海藻といえば“ギバサ”といわれるほど、このアカモクが海藻として一番好まれているそうです。

しかし、今回の湘南や三陸など太平洋沿岸地域では、流れ藻として刺し網や養殖施設に絡み付き、厄介な“邪魔モク”などともよばれていたそうです。

漁業者からはバツモと呼ばれ(バツは駄目の意)駄目な藻とされたり、藻くずとして畑の肥料に用いられていたようです。

2015-akamoku2

とくに、三陸地方では、わかめ・昆布などの海藻が豊富であるためか、元来アカモクは食用とされてきませんでした。

いっぽうで、日本海に面している沿岸海域は、厳しい冬の季節風の影響で風波が強すぎて、わかめや昆布などが育ちにくく、海藻が希少なものであったと考えられます。

そこで、日本海側では、昔から食用として珍重されてきたんでしょうね。

かながわブランドにも認定されているそうで、湘南の漁業者も商品としてのアカモクに注目し始めたといったところでしょう。

このアカモクのヌメリ成分に含まれるフコイダン(粘質多糖類の一種)には、抗がん作用や免疫を高める作用があるといわれています。

陸上の野菜と違って、肥料なども一切使わず海の栄養(ミネラル)を糧に育つ、まさに「海の有機野菜」といった健康食材です

なんと、アカモク石鹸などと言う変わり種もあるようで、ネバネバのアカモクエキスを配合し、この成分で冬場でも洗顔のあとも顔がつっぱらず、潤いが残るそうです。

最近は、新聞などマスコミでも取り上げられているようなので、これからはシラスと並ぶ、湘南名物としてメジャーなお土産になっていくのは間違いないんじゃないでしょうか。

釣りや海水浴などで、お店に並んでいるのをみかけたらためしてみてください。

アカモク

学 名 Sargassum horneri (Turner) C.Agardh
和 名 アカモク
科目名 ホンダワラ
属 名 褐藻綱ヒバマタ
分 布 北海道(東部を除く)から日本全土、朝鮮半島、中国及びベトナム北部にまで分布
生育地 漸深帯(浅海)
分 類 海藻
高 さ  4-7m
別 名 秋田県では「ギバサ」、山形県では「銀葉藻(ギンバソウ)」、新潟県では「長藻(ナガモ)」