シロタニガワカゲロウ

2017年5月13日生物, 虫のよい話

本種は北海道から本州・四国・九州のとくに中流からやや上流までの平瀬でごくふつうにみられるカゲロウ目ヒラタカゲロウ科の体長12mm程度の小型種です。

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相模川水系のシロタニガワカゲロウ

羽化時期:4月下旬~6月下旬、8月下旬~10月下旬の年2回 。

この種も羽化期の短い他の中大型種とは違い、解禁中であれば、ほぼシーズンを通して見られる。

本種のニンフ(幼虫)は、本属のうちでも比較的大型で15mmに達する個体もあること、頭部前縁の背面に4個の白い斑紋があること、 尾毛に帯斑があることなどが知られています。

羽化のスタイルは水中羽化型で、イマ―ジャーとして水面まで浮上し、水面張力を突き破り、ほとんど漂わずに羽化するものが多い。

シロタニガワカゲロウと釣り

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じっさいのところ、ヒゲナガカワトビケラやエルモンヒラタカゲロウ以上に釣りエサとしてはポピュラー。

ごく「普通すぎるカゲロウ」といった水生昆虫といえるのは皆さんもご存じの通りだろうw

こういったことから、フライであればシロタニガワカゲロウを意識したものをほとんど見かけず、汎用性の高いヘアーズイヤーニンフやライトケイヒルなど、色合いやサイズを合わせることで間に合うという事だろう。

ポピュラー過ぎるゆえにマニアックに考えるとつまらない存在とも言えなくもないが、魚のエサとしては最重要種といえるだろう。

丹沢におけるシロタニガワカゲロウの生息地

参考までに学術的調査による丹沢周辺のシロタニガワカゲロウの生息確認場所を記載しておきます。

以下は、石綿進一、石塚 新、野崎隆夫らによって執筆された文献、「神奈川県昆虫誌 (神奈川昆虫 談話会編 , 2004)」からの引用となります。

シロタニガワカゲロウ Ecdyonurus yoshidae Takahashi 七沢足ヶ久保大沢広沢寺 (石綿ほか , 2005) ; 伊勢原市日向坊 中日向薬師 (石綿 , 2004) ; 子易諏訪橋 (石綿ほか, 2005) ; 津 久井町青根緑の休暇村青根(石綿ほか , 2005);青山水源地脇(石 綿ほか , 2005) ; 鳥屋松茸山 (石綿 , 2000) ; 鮎沢橋 (石綿ほか, 2005) ; 神縄 (石綿ほか, 2005) ; 山北町大口橋 (石綿・野崎 , 1980) ; 白石沢 (石綿 , 2000) ; 山北皆瀬川樋口橋 (石綿ほか , 2005) ; 松田町町屋 (石綿 ・ 齋藤 , 2003) ; 秦野市菖蒲 (石綿 ・ 齋藤 , 2003) ; 四十八瀬川河内橋 (石綿ほか, 2005) ; 清川村谷 太郎 (守屋 , 1997) ; 馬渡橋 (石綿ほか , 2005) ; 岩倉沢 (石綿 ほか , 2005) .

原則として文献に記されている地名は、同一地点でも異なった表現になっていることがあり、そのまま引用していますので注意してください。