水無川

2018年6月26日Fishing, 表丹沢

酒匂川漁協管轄の四十八瀬川と尾根一つで接しながらも、花水川水系の金目川支流とあって管轄漁協はなく、渓流釣り場としてはノーマークとするアングラーも少なくはない。

水無川(みずなしがわ)はその名に反して、”水量あり落差あり”といった好渓で、「水無し」という名の由来は秦野盆地に向かう途中扇状地形の流れで伏流してしまう事に起因した名前であって、水が無い訳ではない。

水無川上流
流域データ
流域主方位 S ( 181 °)
主流長 6.0 km
最高標高 1489.8 m
最低標高 268.1 m
平均標高 762.8 m
植林地 12.7 %
流域平均傾斜 34.3 °
道路延長 24.6 km

水無川と渓流釣り

丹沢の水無川は、どちらかと言うと沢登りの登竜門的なフィールドとして有名である。

セドノ沢
流域には駐車場のある作治小屋まで戸沢林道が走り入渓こそ容易だが、ハイシーズンともなれば作治小屋下まではビギナーの、以遠ではエキスパートと沢登りフリークが多く竿を出すには躊躇されることも多い。

残念ながら、丹沢でも釣り人にはあまりに知名度が低くい渓流釣り場といえる。

余談とはなるが、水無川という名称を持つ河川は全国に多く、むしろ釣りで思いつく有名なものは南会津の水無川などではあるまいか。

この流域は漁協の管轄外であって渓魚の存在は有志の努力によって賄われていることを念頭置いてほしく、入渓の際はキャッチ&リリースの徹底を願いたい。

戸沢出合付近
直近の情報では下流ほどニジマスも交じり、イワナよりもヤマメの姿が多いようだが、やはり漁協の管理がなされてはいない分、釣果に関しては過剰な期待はしないほうが良い。

さて、大倉の賑わいから外れて滝沢園キャンプ場の先あたりが一般的な渓流釣り場となるが、このあたりはチョットした河原で堰堤が数か所みられ、暫くポイントも限られる反面で水量がある時は良い淵も多くなるといえる。

林道が離れ、ヒゴノ沢出合いからはそれなりの渓相だが、頭上から車の音が聞こえる様になると林道終点も近くなる。

また、水無川は意外に奥が深く、大倉からの戸川林道沿いの戸沢山荘や本谷山荘のある林道終点付近から小滝と廊下の落差の続く渓で、沢登り同様に本格装備が必須となるのを覚えておいたほうが賢明かと思われる。

作治小屋
作治小屋下以遠の源流は魚が濃いとは言えず、遡行にあたってのセドノ沢は直ぐに二又で両又の傾斜はキツイ。

ちなみに戸沢は二又までは堰堤で平坦だが、二又は左又の方が大棚までで右又は枯れが多く左又ほど渓相は良くはない。
流域全般に置いていえることだが、魚影についても年によって差が顕著であるようだ。

冒頭で水量が多いとしたが、それでも規模の割にはといったところであって雨後などのほうが結果は良いようである。

なにぶんに漁協の放流が期待できない渓にあって、渓魚の姿がそれほど多くはないといった状況にはあるにしても釣りができるのは幸いと感じさせられる丹沢でも数少ない河川である