丹沢の山菜 ニリンソウ

2018年6月28日山菜, 植物

ことしは春先から渓流釣りなどに赴く機会も多く、4月の後半からは丹沢でのニリンソウに多く出会いました^^

今回はこのニリンソウについて山菜としてご紹介してみたいと思います。

ニリンソウ01

じつは山菜としても知られ食べれるニリンソウ

そもそも、ニリンソウの近縁種にはイチリンソウのほかサンリンソウもあり、いずれも茎から咲かす花の数からその名が付いているようです。

ニリンソウ(二輪草、学名:Anemone flaccida)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、春を告げる代表的な野山の花として知られています。

国内では、北海道、本州、四国、九州に分布し、主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育するとされますから、丹沢でもおおむね渓流沿いで見られると考えてよいと思います。

山野草としての観賞用としてのほか、若葉は山菜としても食用とされるのは意外に知らない方も少なくはないのでしょうか。

国内の旅行好きなら山の温泉宿などで食事に出てきたなどという経験のある方もあると思います。

漢方薬としても根は「地烏(ジウ)」と呼ばれ用いられています。

ニリンソウの正しい食べ方と注意点とは

ニリンソウ02地上に出ている部分全体が食べられ、東北や北海道ではポピュラーな山菜として古くから用いられており、アイヌの人々にとっては重要な食糧であったそうです。

「若芽を食す」とよく言われますが、ある程度生長して花の咲いているころのもののほうがよいとする山菜のエキスパートもいるようです。

しかしながら、やっかいなのはニリンソウはプロトアネモニンという毒が含まれ、無毒というわけではありません。

食べるときは、いわゆるアク抜きをします。

必ず塩をひとつまみ入れた熱湯で5分ほど茹でたあとに10~15分ほど水にさらしてプロトアネモニンを抜いてから、おひたし・汁の実・ごま和え・天ぷらなどの調理をしてください。

山菜としてのニリンソウはベテランでもトリカブトと間違えぬよう注意が必要

しかしながら、プロトアネモニンに加え、若芽が有毒植物であるトリカブトに似ていることから採集には注意が必要になります。

トリカブトといえば、死亡事故にもつながる有毒植物です。

トリカブトの若芽

じっさいに、このニリンソウとトリカブトを取り違える事故も毎年報告されているようです。

前述しましたが、この点から考えても誤認を防ぐ為にある程度成長してからの蕾(つぼみ)や花などを確認してからが望ましいかと思います。

ニリンソウは山菜としては、かなりエキスパート向けの食材だと思いますので、食材目的で採集されたかたは十分に注意してください。

繰り返しとなってしまいますが、有毒物質のプロトアネモニンに加え、若芽が有毒植物であるトリカブトに似ていることなど、あっさりとした味を考えても食材としてはリスクの高い山菜といえますね。

なぜアイヌをはじめ昔から山菜として親しまれていたのかと考えると、例えばミツバなどに比べてもまとまって群落を作ることも多く、収穫が容易かったのではないかと思われます。

挑戦してみるといった考えから、たやすく食すると痛い目にあいかねないのでくれぐれも山菜ビギナー諸氏はご注意くださいね。