玄倉川(くろくらがわ)は塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳と連なる主脈を流れる箒杉沢と熊木沢が合流、さらに檜洞丸からのユーシン沢と小川谷を併せて南下し玄倉にて丹沢湖に流入する全長約14km、丹沢山地の最深部を流れとする酒匂川の源流の一つ。

流域データ
流域主方位 SW ( 239 °)
主流長 15.0 km
最高標高 1671.6 m
最低標高 340.2 m
平均標高 969.4 m
道路延長 49.8 km

玄倉川と渓流釣り

往時、玄倉川は洞角沢とモチコシ沢の中間が「石棚」と呼ばれる峡谷であったようで、登山者から丹沢黒部と称され、現在でもハイカーや釣り人などから流域一帯の渓谷をミニ黒部などとも呼ぶ名残が残っている。

ヤマメは小川谷出合付近の玄倉から生息し、箒杉沢には「川天狗」の伝説の中に大ヤマメの話があるように昔から現流域まで生息しているとされる。



玄倉川の釣り場

林道の石崩(イシザレ)隧道を抜けた付近の発電所玄倉ダムより水量が復活し鉄骨堰堤上流の「諸士平」ユーシン沢出合まで開放的な明るいゴーロが続く。

諸士平の堰堤より熊木ダムまでは、岩礫と砂礫の伏流帯で釣りの対象とはならないようだ。

さらに同じ状況として熊木ダムは普段湛水しているが、熊木沢をのぞき本流は箒杉沢出合以遠までの水流は乏しい。

また、玄倉川本流とその多くの支流はイワナ・ヤマメの混生となっている。

この川の特筆すべき点は、白い石英閃緑岩(白い火成岩)とその砂礫によるところが大きい。

透明度の高さもあってか水況はきわめて青く映り、これを昨今のハイカーは「ユーシン・ブルー」と呼ぶ。

渓魚においては、八丁系由来のヤマメ、過去に放流されたニッコウ系イワナの末裔ともに銀白色が強く美しいことで釣り人には定評がある。

※2006年7月~2007年2月にかけて行われた玄倉林道の青崩(アオザレ)隧道の安全調査により、トンネル内部にひび割れが見つかり、落盤などの危険性があるとされて玄倉林道は数年間、歩行者を含め完全通行止となっていたが、2011年11月、歩行者に限り通行止解除、徒歩でユーシン渓谷へ行くことができるようになっている。

ユーシンロッジ

20160805-y県のHPによれば、ユーシンロッジは現在運営を休止しています。

「ただし、避難部屋は確保していますので、緊急時にはご利用ください。」となっています。

前述の青崩隧道のひび割れによる通行止めの影響で2007年4月から営業休止。

以来、11年の林道復旧後も現在まで再開はしていません。

しかし、現在もボランティアの活動によって維持管理がされており、往時のまま施設は保たれ避難小屋としての機能は保たれています(シーズン中のトイレ・電話・避難部屋の使用可)。

ユーシンの謂れ

ユーシンとは、丹沢山地の玄倉川上流は檜洞沢出合附近を指す慣用地名である。

俗にユーシンとは、この一帯に入植した人々が、水が湧き谷深いところを称して「涌深」と名付けたことが語源と言われていますがどうなのでしょうか。

まず、一帯は諸士平と呼ばれる土地であることにキーがあるように思えます。

明治初頭に小田原藩有信会の諸士が入植したことに由来するとされる説もあり、有信に当てた佳字「友信」、ユーシンロッジ小宮氏による改称である「湧津」、湧津の誤りと思われる「湧深」、あるいは近代に入って幽境さながらの地であることからあてられたのではないかといった「幽神」などという字も用いられている。

しかしながら、大正時代森林管理小屋の番人であった小宮兵太郎が、「谷深くして、水勢勇まし」という意味より湧津と名付けたという話や、1951年の三保村公史に涌深と記載されているなどの裏付け的な例も多い地名のようです。

諸説あるようですが、混乱を避けるためなのか、現在は「ユーシン」と仮名表記が一般的になっているようです。

小川谷

ogawadani下流は堰堤が点在、沢登りで名の知れた上流の小川谷廊下まで釣りができ、本流をスケールダウンした感のある渓相である。

また、小川谷廊下は沢登りの有名ポイントとして知られている。

玄倉林道から左折して続く林道へはマイカー乗り入れが可能だが、例年7/1より9/30まで入口ゲート封鎖となるので注意されたし。

漁場管轄とライセンス

電車:小田急線新松田駅または御殿場線谷峨駅から「西丹沢自然教室」行きのバスに乗車。

丹沢湖畔の「玄倉」で下車。徒歩1時間。

マイカー:東名高速大井松田ICまたは御殿場ICより国道246号を進み、「清水橋」交差点を曲がり丹沢湖方面へ。

その後丹沢湖南岸の道を玄倉方面へ進んで玄倉川沿いの道に入り、玄倉林道ゲート前の駐車場(30台)に駐車。

※恒久的であるかどうかは不明ですが、玄倉林道起点(玄倉川橋との分岐地点)より300m先にゲートが新設されています。 (平成28年8月24日現在)

これにより、現在マイカーの乗り入れは丹沢湖畔の「玄倉」バス停近くの無料駐車場までとなっています。

酒匂川漁業協同組合

【ヤマメ、ニジマス、イワナ、アユ、他】 3/1~10/14

  • 日=1,500円
  • 年=12,000円
  • 現=2,500円