カワラノギクと平山橋

2018年6月30日東丹沢, 秋の花

地方紙に「愛甲郡愛川町田代地区中津川河川敷のカワラノギクが見ごろ」という記事があり、早速、ヒマをみつけて見学にいってきました。

中津川のカワラノギク

不覚にもカワラノギクに萌えてしまいましたという話

このカワラノギクは、多摩川や相模川などの限られた川原で見られるキク科シオン属の多年草で、近年では自生地が減り、環境省のレッドリストに登録されている絶滅危惧種の一つです。

希少性から自生地での保護団体による活動が近年では多く見られるようです。

中津川でも宮ヶ瀬ダム完成以前には普通に見られた種だそうですが、生息環境も変わり数を減らしている貴重種であるとか。

田代平山橋

県道54号線の田代バス停から中津川に架かる平山橋まで歩いて、そこから中津川左岸堤防上を上流へ10分ほど行った河原の奥に「カワラノギクまつり」の案内看板があります。

「田代運動公園」前の川原の奥と説明したほうがわかりやすいかもしれません。

保護活動をされている多数の「NPO法人 愛・ふるさと」の旗で、誘導されているのですぐにわかるとは思いますが、案内看板から、さらに10分ほど歩いたところにあります。

ハナアブとカワラノギク

10月最終日の段階で、ほぼ満開と言った感じ。

薄紫色の4cm程度の頭花をたくさん咲かせた姿が見られます。

しかしながら、惜しむべきは自生群生地というより、「石ころ河原が人工的に再現され群生するカワラノギク」といった花壇的なイメージがぬぐえないところです。

期待したいのは、保護活動の成果か周囲にこぼれたような個体もあり、広がりを見せるのはこれからといったところなんでしょう。

カワラノギクと合わせて見学したい平山橋

田代の平山橋

県道54号線の田代バス停からカワラノギク自生地までの途中に今は人道橋として使われてる鉄製の橋「平山橋」も見どころです。

この橋は、橋長112.71m、幅員4.5mの曲弦(きょくげん)プラットトラス構造の鋼橋(こうきょう)です。

案内看板によれば、大正2年左岸側3分の1が鉄橋、残りが木製の橋で開通し、完全な鋼橋になったのは大正15年になってからだそうで、登録有形文化財にもなっているようです。

土木学会による「日本の近代土木遺産」、また県の「かながわの橋100選」にも選出されているようです。

愛川町の平山橋

平成15年にすぐ下流に平山大橋が出来てからは隠居の身と言った感じですが、昭和20年(1945)7月10日、米軍機の機銃掃射を受けた時の弾痕が橋の欄干等に残っており、死傷者が出たこともあって、地域住民にとっては、戦争遺産ともなっています。

つい最近まで一本上流の「馬渡橋」も趣のある橋で有名でしたが、現在は新しいものに架け替えられています。

大正期建造のリベット構造の鋼橋は、全国的に見ても多くが架け替えられていますので、平山橋が保存されていることは県民にとって幸せなことではないでしょうか。

中津川河川敷のカワラノギクのアクセス

電車・バス:小田急本厚木駅北口より田代経由半原行き神奈中バス「田代」下車、徒歩で10分。

自家用車:東名高速道路厚木IC~国道129号線(信号市立病院前左折)、国道412線~信号平山坂下を右折~県道54号線~600m先信号左折~田代交差点を左折し、約150m先右折の上で田代運動公園駐車場または、河川敷駐車場に駐車後、徒歩約5分 

中央高速道路相模湖IC~国道20号~国道412号~信号平山坂下手前を右折~県道54号線~500m先信号左折~田代交差点を左折し、約150m先右折の上で田代運動公園駐車場若しくは向河原河川敷駐車場に駐車後、徒歩5分