2016-09-03_16h26_44

9月に入り、渓流釣りシーズンも残すところあとわずかになってまいりました。

せっかくの休日、一日でも多くということでしたが、あいにくと台風10号上陸直後とかなりの増水が予想されるわけで、最上流部ならどうかと宮ケ瀬の金沢(鐘沢)。

今回で中流、下流に続き上流部のレポートになります^^

遡行図は、こちら。 » 宮ケ瀬金沢遡行図

宮ケ瀬金沢(鐘沢)上流域の釣り

さて、異常気象のせいなのか、列島は三連発で台風にみまわれましたが、爪痕は明らかで早戸川本流は白濁した激流、管理釣り場は休業していました。

ダムの貯水量もかなり増えているのが分かります。

金沢林道を10分ほど進むと堰堤でしょうか、渓底から大きな水音が聞こえるようになってきます。

img_20160910_133437

さらに10分ほどで二連堰堤、鉄パイプ堰堤まで20分ほど。

金沢橋より、休みながらの50分ほどでこの地点になりますが、林道の荒廃が著しくザレと倒木でかなり歩きずらい状況。

水量は多いものの、その影響もあって水温は15.5℃とこの時期としては低め、何とか毛バリでも行けそうな水況です。

八丁系の金沢ヤマメ
八丁系の金沢ヤマメ

正直、この鉄パイプ堰堤100m遡行したあたりまでで、ポンポンと7寸(20㎝前後)の八丁系ヒレピンヤマメが3尾ほど釣れてしまい驚きましたが、おそらくは増水としばらく入渓者がいなかったなど条件がよかったものと思います^^

2016_09_02_05

鉄パイプ堰堤附近までは単調なゴーロの続く流れだが、明るく開けた印象を受ける流れとなっています。

ただ、中流部に比べて在来のヤマメは混じらなかったことから、上流部は八丁系のヤマメが多いものと想像しています。

2016_09_02_04

鉄パイプ堰堤以遠は、小滝や淵の多いダイナミックな渓相を見せます。

フッキングしない小ヤマメ数尾程度の反応でしたので何とも言えませんが、イワナの気配はありませんでした。

上流に遡行するに従い、魚影と反応は薄くなってしまい石垣堰堤の左又(沢?)あたりからの渓相は、林道終点のナメ滝、さらに遡行して魚止めではないでしょうが、双流の巻きの必要な滝で見切りをつけて脱渓。

2016_09_02_03

この林道終点からが核心部分とする方もおられるので、イワナは以遠ということなのでしょうか。

しかしながら、平水時の水量はかなり乏しく個人的には魅力ある釣り場というにはどうなのかといった感じですね。

くわえて、林道終点手前の送電線下からの魚の反応は皆無に近く、走る小ヤマメの姿も見られませんでした…Orz

林道終点下のナメ滝
林道終点下のナメ滝

この魚影の薄さは、釣り場としてはなかなかの好渓であるため惜しまれるところです。

数年前までは声を聞いていたイワナですが、上流ほど明るくひらけ入渓しやすいといった条件のせいか、残念ながら釣り切られているようですね。

かなり以前に放流されたものが、その後の供給もないままに定着せずに絶えてしまったといったところでしょう。

ただし、この金沢は意外にこの先の流程も長いので、源流まで詰めればその姿を見れるのかもしれませんね。

ヤマメについては一定の小ヤマメが走る姿も見られますので、自然繁殖で定着しているのか有志による発眼卵・稚魚放流があるのかは定かではありませんが、今後も期待できそうです。

現在の金沢林道は荒廃著しい
現在の金沢林道は荒廃著しい

しかし、一方で、ここ数年の林道荒廃後の放流はあまり期待できないでしょう。



ロスト・ワールド的釣り場 宮ケ瀬金沢(鐘沢)

以前から気になっていたので、今シーズン3回ほどこの沢を探訪してみましたが、ダム湛水後の林道ゲート設置と重要施設がないなどもあっての林道の荒廃。

金沢橋の銘板を読むかぎり、「金沢川」とされています。

ダム湛水後からは平水時において直接湖に流れ込むようになったからだと思います。

良くも悪くもボクの記憶にあった往時の金沢とは、名称とともにかなり違いも見られた印象です。

一応は漁協で漁場とされているようですが、正直言って数に期待はできませんし、上流部まで徒歩で一時間ほどと中下流のヤマビル地獄と報われることの少ない印象です。

逆に、幅広で完璧な八丁系であるとか、在来種を感じさせる個体に出会える今では貴重な釣り場のひとつなのかもしれませんね^^

少ない黒点や乱れたパーマークなど在来との交配種なのか26㎝ヤマメ
少ない黒点や乱れたパーマークなど在来との交配種なのか26㎝ヤマメ

この地形とヤマビルに守られた「ロスト・ワールド」的な釣り場だったというのが感想です。

ということで、丹沢のマイナーな渓流釣り場の紹介は諸事情もあり、今回までとしますが、在来種とされるヤマトイワナ(キソイワナ)や同じ源流生生物の水生昆虫であるトワダカワゲラなど、今では貴重な生息域も少なからず残っているところも確認しています。

こういった貴重な小渓はアングラーやナチュラリストを自負するかたなら同じように大事にしていきたいですよね。

ぜひ、訪れたならリリースは徹底していただきたいものだとあらためて感じた次第です。