「おひとりさまブーム」はどこへ向かっているのか

2015年6月23日ソーシャルメディア, 社会

かつては一人旅でさえ、「おひとりさまOK」の宿泊施設を探すのが困難で躊躇してしまったものだが、今では旅館をはじめ「おひとりさま」を歓迎しているサービス業は多くなった。

おひとりさまブームにSNSの普及あり

ひとりカラオケにひとりBBQ…。

あらゆるジャンルで、通常は「ふたり以上でするような趣味やレジャーを、ひとりで楽しむライフスタイル」としてすっかり浸透している感がある。

一昔前であれば、女性の一人旅などは、まず心配の目で見られたものだが、いまではオシャレな行動ですらある。

ひとり呑み
男性ならごく普通の行動であるが、女性がひとりで焼き鳥屋や居酒屋などに赴く行動。
「おんな居酒屋放浪記」なるTV番組もあるが…。

ひとり結婚式
昨今、ワイドショー番組や雑誌などで話題なのがひとり結婚式。
こちらも女性の行動だが、かなり男性の目からすると奇怪である…。

ひとりカラオケ
「ワンカラ」などとも呼ばれているが積極的にサービスを提供しているカラオケボックスもあり、その名を聞いて久しい。

ひとりBBQ
わびしい…。
寂しすぎると感じるのはボクだけであろうか…。たしかにSOLO BBQ GRILL(おひとりさまバーベキューグリル)など、もともと男性がソロでキャンプをする時を想定したようなものもアウトドアー用品店に並ぶが、女性が使うとなると…。

2015-06-22_2まだまだジャンルは数多い。

多くは男性では違和感がないものの、女性がソロの行動をとると違和感をおぼえるものばかりなのだ。

この違和感がキモであり、他人の興味をそそるわけである。

以前も記事として投稿したが、これらが流行する一因として、ソーシャルネットワークサービスの普及に他ならないと思われる。

じつは、どれもひとりでは完結はしない行動という事。

つまり、「友達とディズニーランドに行って帰りにディナー」ではSNSに投稿したところで面白くもなんともないわけだ。

しかし、この行動を「おひとりさま」で行うとかなりの興味を他人は感じる。

とうぜん、「いいね!」されるという結果が得られる。

おひとりさまは、まさにSNS時代ならではといえる行動で、うがった見方をすれば、ブームというよりもむしろSNSにおけるテクニックの一つといえまいか。

あるいは「ひとり」をアピールすれば、多くのコメントやリプライが得られるといったことだろう。

じっさいは、SNSでのつながりを保たんがための、純粋な「おひとりさま」ではないわけである。

どういったジャンルでの「ひとり○○」であってもSNSで他人と共有した時点で、すでに「ひとり」ではない。

とくに女性にとってSNS時代といえる現代においては、「ひとり」という言葉は孤独を意味するものではないようなのだ。

「ひとり」という言葉の乱用もいかがなものかと最近感じている次第なのだ。