いまさら聞けない「ドングリの食べかた」超入門

2018年6月28日東丹沢, 植物

秋も深まり、山里の林を歩くと「コトン、コトン!」あるいは、「カラン、コロン!」などと空から何かが降ってくる音が聞こえるようになりました。

お解かりかとは思いますが、正体は無数の“ドングリ”ですw

マテバシイ

秋だ!一番!ドングリを食べてみた

東丹沢界隈でもキノコ同様に多くみられる秋の実りの一つでしょうか。

一面に敷き詰めたようにころがっている様子から、「今年は山の動物もこれなら困らないだろな」などと思いながらシイの実をgetして山歩きから帰ってきました。

今回はこのドングリと食べ方について少し、お話ししていきたいと思います。

おもにドングリ(団栗)は、ブナ科の植物であるクヌギ(橡)、コナラ(小楢)、ミズナラ(水楢)、カシワ(柏)、アラカシ(粗樫)、シラカシ(白樫)等の果実の総称で、同じブナ科であるクリ(栗)はドングリとは呼ばれず、このクリに対しての総称でしょうか。

このドングリについては、ボクも正直言って曖昧なところも多いので、詳しい書物もありますので、より詳しい情報は、どんぐりの呼び名事典 拾って楽しむなどでご覧くだされば参考になるかと思います。

どんぐり種類

ご存じのように形状は円いものから細長いものまで様々あり、ミズナラ(水楢)は卵状楕円形、クヌギ(橡)、カシワ(柏)、アベマキ(棈)は球形、アラカシ(粗樫)、シラカシ(白樫)広楕円形、ウバメガシ(姥目樫)は楕円形、コナラ(小楢)、マテバシイ(馬刀葉椎・全手葉椎)は長楕円形をしているなど様々です。

秋も深まるころ公園や山歩きなどでブナ科の木を見かけたら、拾ったりして観察してみるのも一興かと思いますよ。

先ほど「クリに対しての」と言いましたが、食べれないのかというと立派にドングリも食用になるわけで、現代では少なくはなっているものの、縄文の時代からドングリを食料としてきた歴史が日本にはあります。

今でも一部地域ではドングリを使った食品があるほどで、岩手県では餡にドングリを使った「しだみ(ドングリの意)団子」が有名ですし、鳥取県でも焼酎が造られています。

いずれも大量生産といった製品ではありませんが、町興しの一環としてドングリを利用した取り組みがなされているのも興味深いところですね。

スダジイの実

ドングリの食べかたについて最低限知っておくべき3つのこと

コナラやミズナラなどはよほどの下ごしらえでもしないとシブくてエグみが酷く、この「渋み」はタンニンによるものだそうで、このアクを抜かなければ、とても食べることはできないようです。

しかし、マテバシイとスダジイ、ツブラジイなどシイの実はかんたんに食べることができます。

前置きしたいのは、マテバシイは大粒で食べごたえがあるように見えますが、後者のスダジイ、ツブラジイに味で劣ります。

このマテバシイですが、和名の由来は葉がマテ貝に似ているシイだからといわれていますが、ボクの地元ではたしか、水にさらして、あるいは炒ってしばらく「待てばシイ」と同様に食べられることからついていると聞いたことがあります。

葉がマテ貝とは少し突飛な気がするので、後者に分があるように個人的には思っています。

シイの実

ところで、調理法などと言った話も大袈裟なほど簡単に食べられるので紹介してみます。

一つ、生食でもエグみや渋みもなく、「やや弾力のある食感の味の薄いナッツ」と言った感じです。

二つ、フライパンで殻ごと塩を軽く振り、1分ほど軽く炒るというもの(殻が跳ねるときがあるので、ふたをするのがベスト)。

三つ、もっと簡単なのが茶封筒に塩を振ったシイの実を入れ、封筒の口を折って、電子レンジの強で約1分~1分30秒加熱して完成というさらに簡単なものw

いずれも加熱すると殻が割れるので、生食より食べやすく、味と香りが“グッ”と増します。

たしかに素朴な味わいと言った感じがありますが、意外とイケるのでおススメですよ。

機会があったら、この「食用ドングリ」をお試しあれ。